――マヌカハニーの良さはどんなところにあると思いますか？

「香りと味の強さがありますよね。料理はやはり香りが重要です。マヌカは匂いに癖があるからとデメリットのように思う方もいるかもしれませんが、私は逆にそれを“香り”というメリットだと捉えています。
もう一つ、使いにくいと懸念される乳っぽいクリーミーさがありますが、それは逆に食材にきちんとくっついてくれたり、それだけでデザートになり得る濃厚なテクスチャーという点で良さでもあると考えています。“癖は個性”なので、そういう風に楽しめると良いなと思います。
キッチンファーマシーなんて言う方もいますね。私もできるだけキッチンにあるもので治療したいと思っているタイプです。私自身がもともと体が弱かった方ですし、子供はまだ小さいので、できるだけ薬に頼らないようにしたいのです。それでマヌカハニーの効能を知り、味も香りも好きですが、さらに体にも良いなんて素晴らしい！ということで、積極的に使っています」

 ――今日はマヌカハニーを使った一品を教えてくださるんですよね。

「はい、『切り干し大根の和え物』を2019年に出した私の本から抜粋しました。この時に『蜂蜜』と書かず、きちんと『マヌカハニー』と指名しているんですよ（笑）。茹でたほうれん草、水通ししてモシャモシャと揉んだ切り干し大根、ボイルホタテを用意し、マヌカハニー、醤油とごま油を同量ずつ、すりおろしたニンニクを少々入れて混ぜたタレで和える一品です。
切り干し大根は普通ですと浸水させますが、私は流水を通して手で軽く絞って10分放置するだけ。食感や甘味と旨みが水に逃げずに大根に残り、タイのソムタム（青パパイヤのサラダ）に似たシャキシャキ感が楽しめますよ」

 

 
――手軽ですね！

「そうなんです。先ほど言ったマヌカハニーの“クリーミーさ”は、液体と一緒に混ぜ合わせればちゃんとタレになります。事前に用意して冷蔵庫に入れておけば日持ちしますし、重宝しますよ」

 ――お酒のあてにもなりますね。

「そうなんですよ。お酒のあてが得意です（笑）！
家族を想い、風邪を引かないでほしいなとか、ギルトフリーのおつまみがいいな、と思うので、そうするとマヌカハニーを活用したくなります。主人は仕事で講演やプレゼンテーションなど、声を使うことも多いですから、スプレーも愛用していますし本当にこのマヌカハニーには家族でお世話になっています」

 ――簡単で美味しく、体にも良いなんて最高ですね。

「切り干し大根は煮込んで手間がかかる食材というイメージですが、これは手軽にできます。
昔ながらの伝統的な日本の食材に、舶来物ではありますがマヌカハニーが出合うと、良い反応を示してくれて楽しいですよね」

 

 
――マヌカハニーの役割を香りと甘みと仰っていましたが、他にお気に入りポイントはありますか？

「香りと独特な味わい、クリーミーなテクスチャー、そして実はデザインも気に入っています。ヒトテマも我が家も、キッチンが全て見えてしまう作りです。使う道具も食材も調度品も、視界に入るものは全てゲストの方の景色だと考えているんです。ファンシーというか、可愛らしすぎたり、主張が強すぎるパッケージのものを好まないタイプで、その点マヌカヘルスさんは濃いネイビーでクールなデザインなので、キッチンに馴染んで嬉しいです」

 
マヌカハニーというと、ハチミツとしてパンやパンケーキにかけたり…そんな甘いものの発想が多くなりますが、香り豊かなごま油とのベストマッチに一同驚きました。
「辛いのがお好きな方は、ちょっとだけ赤唐辛子を入れるのもオススメです」とのこと。
是非困った時のもう一品に、作ってみては？マヌカハニーのタレを作っておけば、旬の食材と合わせて楽しむことができますよ。
次回は8歳の息子さんと建築家・谷尻誠さんとの家族の時間についてお話いただきます。
お楽しみに！

谷尻直子／料理家
＠naokotanijiri
「現代の日本の母の料理」をコンセプトとしたレストラン「HITOTEMA」主宰。6年間のベジタリアン経験や8人大家族で生活してきた経験を生かしてお酒に合いつつカラダの事を考えた食の提案を行う。自然食品、スパイス、薬膳を積極的に取り入れた2冊目となる著書「HITOTEMAのひとてま 第二幕」が2021年6月17日主婦の友社より刊行。