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谷尻直子さんインタビュー vol.1 今と未来の、長く続ける仕事とは
料理家として、「現代版のおふくろ料理」をテーマに予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰する谷尻直子さんのインタビュー連載がスタートです。
初回は、彼女が描く“長く続ける仕事”について伺いました。
ご家族3人で愛用しているという、マヌカハニーMGO115+を使った驚くほど手軽で、ディナーの最後に食べたくなる一品も教えていただきましたよ。
谷尻直子さんインタビュー vol.1 今と未来の、長く続ける仕事とは
――元々スタイリストをされていたそうですが、食の仕事を始めたきっかけは何かあったのでしょうか。
「長く続ける仕事をしたいと思い始めたのが30代でした。洋服の仕事も長く続けられると思いますが、私はスタイリストをした後にブランドを手がけていたので、新作を発表して半年後にはそれが古くなり、セールにかかり…ということに疑問を抱くようになりました。
食の仕事はおばあちゃんになってもできると思ったのがきっかけです。もともと料理は趣味で、週末に家族のランチや菓子を作って食べさせて、喜ばれるのが好きでした」
――レストラン「HITOTEMA」で大事にしていることは何ですか?
「“ひと手間かけなさい”ではなく、“ひと手間しかかけません”というタイトルです。『ジャガイモも人間も一緒』とよく言っているのですが、本来、素材はそのままが良く、それが生かされた時に一番その魅力を発揮すると思うのです。人間だったら、その人の母親や近い場所で見てくれている友人やパートナーが魅力を引き出す役目になることが多いと思うのですが、野菜だったらそれは調理を行う人。調理する私は影武者に徹し、主役を決めたら、その主役が輝くにはどうしたら良いかを考えます。だからあまりたくさんの素材を一緒にせず、食材数をできるだけ絞るようにしていますね」
――シンプルでありながら、素材を堪能できる直子さんの料理に納得です。食の世界でも“スタイリスト”なのですね。
「ファッションのスタイリストの仕事をしていたときに師匠に言われたのは、『長谷川(旧姓)出しゃばるなよ、スタイリストがいないと思われてこそ成功だぞ』ということ。着用者の個性を引き出せているかで勝負しろ、ということです。どんなにスタイリッシュでも “プロのスタイリストに服を着させられました”と見えてしまったら、スタイリストとして成功と言えず、まるでその着用者の方の私服かのように作り上げるのが優れたスタイリストなのだと教わり、その通りだと思いました。だから私はジャガイモのスタイリストであり、時にマヌカハニーのスタイリストなんです」
――ひと手間しかかけないという想いからの「HITOTEMA」、良い名前ですね。
「実はお店をやろうと決めたとき、HITOTEMA以外思い浮かびませんでした。そしてロゴを考え始めたときにも、手が重なるマークが降ってきたんです。それで1枚ロゴのイラストを描いてみて、それを携帯で撮って主人に送ったんです。そうしたら『すごく良い!』と褒めてくれて、でも『あと30枚描いて』って(笑)。描いた30枚を壁に貼って、今のロゴを選びました。手と手が重なっているマークなのですが、ちょうど息子を妊娠中に考えたので、もしかしたら息子が『こうしたら?』って言ったのかもしれないですね。息子と二人三脚で始めようという心持ちもあったので、人の手と手の間、どなたかが持ってきてくれたものと私の作ったものの間、作ると食べるの間…そういう意味もあると思っています」
――今後、レストランをどうしていきたいと思っていますか?
「お仕事を沢山させて頂くのはとても楽しく嬉しいことなのですが、“私個人”に注目の視点をいただかないように気をつけて活動したいなと思っています。私個人よりも、ここHITOTEMAを好きでいてくれる方が一定の数、いて下さったら、私はお店を一生続けていけると思うんです。『今流行りの店』『今注目の』…となってしまうと、流行りには廃りがありますから、飽きられてしまいます。飽きて捨てられないように、地に足をつけて、予約してくださる方を大事にしていきたいと思っています。
そしてHITOTEMA開店から8年が経ちました。開店時から“ご飯とおかずと汁”で〆ているのですが、ご飯とおかずが合わさるって美味しいな、やはり口内調味の国日本だなと思っていて、私流の“寿司”というか“握り”を深く考えて、『HITOTEMAが考える握りをお出しするHITOTEMA』も良いなと研究しているところです」
――レストラン以外のことで、企んでいることはありますか?
「ケアホームをやりたいと思っています。畑とケアホームを一緒に。新鮮な野菜を収穫できて、その野菜で食卓が成り立っているケアホーム、というイメージです。先日、それを実行されている先輩に当たる方に出会うことができ、未来のために豊橋にあるファームホームを見学させていただきました。例えば、『今日は人参20本採りましょう』って言うと、おじいちゃんおばあちゃんたちは楽しそうにされるんです。考えて行動することが日課になれば認知症にもなりづらいでしょうし。年齢によってもうしゃがむことができないと仰っていた方が、野菜を掘るときにはまわりの声援のもと元気が出るのか、しゃがんで元気に農作業されていて…『え!しゃがめてるよ!』って(笑)。これは、未来の夢です」
――なぜケアホームなのでしょうか。
「なぜだか分からないのですが、輪廻転生があるとしたら、私は生まれ変わって100回目くらいかな、などと思うことがあります。割と以前から『老いていく』『いつかは死がある』ということを意識している様なところがあって、だから今よりも更に年齢を重ねたときにどうやって過ごしていたいかを考えます。実際に血が繋がった家族も大切ですが、血が繋がっていなくても人生長く付き合っていきたいと思える友というのは、家族や村の新しい一つの形なんじゃないかと思うんです。
昔は家族や親戚がコミュニティでしたけどね。そんな想いから、コミュニティのスペースがあったらと。個の場があり、集える場があり、いざという時の為に介護士さんがいて、病院と連携していて…という」
――とても楽しそうですね。
「はい、90歳くらいまではピンピンしてそうな気がするので、今のようにばりばり働いて、人と積極的に会いに出かけることをしなくなった未来にも、楽しみを用意しておきたい。『直子ばぁちゃんが今日は金継ぎ教える会をやるから、久美子ばぁちゃん一緒にやらないかい?』『ともばぁちゃんがおでん作るから今日は一緒に食べないかい?』って、そんな日常をイメージしています。
私自身、現在は愛する主人と息子という家族二人がいてくれますが、いずれは誰しも一人になりますしね。全ての人がそうだから」
――歳をとっても必ず“食”はありますし、直子さんらしい未来ですね。
「65歳から何が増えるかと言うと“時間”。そこで何をして過ごすかを考えたら、畑仕事は向いていると思うんです。皆で加工品を作って…『じぃちゃんばぁちゃんのジャム屋さん』みたいなのも良いですよね。そういう妄想は膨らむばかりです」
――最後に、マヌカハニーを使った一品をご紹介いただきました。
「ヨーグルトをコーヒーフィルターに通して水分を切ったら、有れば絞り出し袋に入れて器に盛り、マヌカハニーMGO115+をたらすだけ。ヨーグルトを水切りすると濃厚なフレッシュチーズのようになります。そしてマヌカハニーは香りが良く、味に強さがあるので、これだけでディナーの一品料理に!」
直子さんらしい“ひと手間”をかけた逸品。ホームパーティの最後に出てきたら、喜ばれること間違いなし、ですよ
HITOTEMAはスッキリと洗練された空間ながら、初めてでも居心地よく感じてしまう温かな場所でした。それが、どんな時代になろうとも、ずっと愛されるレストランを続けていこうとする直子さんのスタイリング力なのでしょう。
ちょっとした工夫次第で、できることは無限大。彼女の描く未来が楽しみでなりません。
次回は直子さんがマヌカハニーのスタイリストに!? MGO115+を使って、お酒のおつまみレシピを紹介していただきます。お楽しみに!
谷尻直子/料理家
@naokotanijiri
「現代の日本の母の料理」をコンセプトとしたレストラン「HITOTEMA」主宰。6年間のベジタリアン経験や8人大家族で生活してきた経験を生かしてお酒に合いつつカラダの事を考えた食の提案を行う。自然食品、スパイス、薬膳を積極的に取り入れた2冊目となる著書「HITOTEMAのひとてま 第二幕」が2021年6月17日主婦の友社より刊行。
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※こちらのキャンペーンは終了致しました。